読書

何年越しかで「夜明け前」読了。座敷牢で狂死する主人公の最後ということで、読み進む気が萎え、途中で止まっていたのだが、読んでみるとそれほどには辛くなかった。人の不幸が自分の慰め、とまで言ったら自虐的に過ぎるか。
神田への往き帰りに「この国のかたち」も読んでいて、本文以外に収録された部分(講演を起こしたものか?)にニコライ堂のニコライ先生が出てきてその由来を知る。それでついでにニコライ堂を見物してきた。ちょうど日曜でミサか何かをやっていたのか、鐘が高らかに鳴り響いていた。東京には今だ馴染めないが、こうした歴史の遺産が至るところに残っているのには敬意を抱いている。