国宝阿修羅像

昼食後に国立博物館の阿修羅展へ。こちらも予想通り混んでいたが、ちょうど少し行列の短くなった時間帯でそう無茶苦茶には待たずに入れた。
最初から気合入れて見てると疲れることを学習したので、飛ばして飛ばして最初にメインの阿修羅像の様子を見に行く。阿修羅像手前は暗い通路になっていて、両側に小さなモニターが並んでいて、阿修羅像の画像をスライドショーしている。もしやと思って良く見ると、ソニー製の有機ELテレビだった。画面がブラックアウトした時の真っ暗さ具合はさすが有機EL(と日記には書いておこう)。
通路を抜けるとその先のホールに阿修羅像が。
あまり大きくはない像。日光・月光菩薩像の時と同様に、最初は一段高いところで遠目に眺められるようになっていて、そこから一段下りて像の周りを取り囲むように人垣ができている。
異形ではあるのだが、描写は千年以上前のものとは思えないリアリティ。人形は顔が命、じゃないけど、その頃の美しい顔と現代の基準があまり変わっていないことに驚かされる。中学か高校の教科書でこの像の写真を見た時に、「あ、夏目雅子だ!」と思ったのを思い出す。少年像ではあるのだろうが、やはり両性具有の美という感じ。ほっそりしたプロポーションも美しい。六本の腕の表情は今ならEXILEか?
前に戻って八部衆十大弟子を眺める。ここではやはり異形の八部衆のほうが面白い。そのまんま漫画やアニメのキャラクターで活躍できそう。実際、昔「ゲゲゲの鬼太郎」にカルラが現れて鬼太郎を救ったことがあったはずだ。後はクバンダのキャラが立ってる。
十大弟子は人間なので、さすがにそこまでは。こちらはリアリティ勝負か。
阿修羅の先にも運慶の作品などが展示されている。時代が下がって、よりダイナミックに力強くなっているのだが、ちょっとやり過ぎの感じが。ルネサンスに対するバロック、だろうか。
ショップでは阿修羅Tシャツなどを売っていたが、食指は動かず。。