カウチサーフィン

この前、蔵王からの帰りにヒッチハイカーを拾った。
カルロスくんと名乗る彼は、手ぶらで山形から仙台へ行こうとしていた。
片言の日本語でいろいろ話をしてくれた。
アメリカの大学を卒業した後、クルマを売ったカネで日本に来たのだとか。
その金も底をつき、仕事を探しているが、就労ビザもないのでなかなか厳しいらしい。
蔵王でスノボのインストラクターをやりたいとか言っていた。

東京から仙台へは自転車で旅をしてきたらしい。
「泊まるとこどうしてるの?」と聞いたら、
「カウチサーフィン」と聞き慣れない単語を口にした。
ネットで検索するといろいろ出てくるけど、そういうのがあるんだそうだ。台湾では登録してる人がたくさんいるけど、日本では少ないらしい。
日本人のメンタリティにはイマイチ馴染まないような気もするけど。
でも田舎に行けば、ネットがなくても結構泊めてくれる人がいるよ、たぶん。

カルロスくん、大学はインディアナと言ってたのでアメリカ人かと思ってたら、メキシコ人なんだそうで。
僕のクルマ、VAMOSだよ、と教えたら喜んでたが、その後前のクルマ「MOCO」を見て笑い出した。
MOCO、スペイン語では「鼻水」だそうだ。いいのか、日産?

定禅寺の一番町でカルロスくんを降ろす。山形のりんごをあげるのを忘れたのが心残り。