アメイジング・グレイス

本田美奈子が亡くなり、遺作となってしまったアルバムが大変に売れているらしい。
かくいう自分もiTMSでぽちっと買ってしまった。
この表題の曲はよく耳にする曲だが、その来歴などを検索してみるとなかなか興味深い。
奴隷商人として悪行を尽くした人物が信仰にめざめ果ては牧師となりこの曲を書いたとか。
親鸞の悪人往生を思い出すような話ではある。(ちょっといやだいぶ違うか?)
今後日本では本田美奈子盤のアメイジンググレイスが最もポピュラーになるかもしれない。
本田美奈子は本当に残念なことだった。
最近は白血病というのは治る病気のように思っていたのだが、なかなかそんなものでもないらしい。
彼女が歌手デビューしたのは1985年、自分が社会人になった年で、世代が近いこともあり胸に迫るものがある。これからはだんだん同世代人や友人が死んで行くのかなあという寂しさ。
アイドルの頃の本田美奈子はずいぶんナマイキそうな感じだったが、年を取る事で才能や努力とのバランスが取れてきた人のような印象がある。そういう意味ではこれからいいところだったのだろうに。
最近のアルバムはクラシックの曲が多いようで、元アイドルがクラシックの唱法を身に付けたのがすごい、というようなコメントも聞いた。「アメイジング・グレイス」を聴いた印象では必ずしもクラシック歌手そのままの歌い方でもない。「元アイドルでミュージカルをやってクラシックを勉強した希有な人」の歌だと思う。
改名して「.」を付けたのがよくなかったのかなあ。ピリオド打っちゃったからなあ。合掌