ゴッホ展

国立新美術館ゴッホ展を見に、東京まで日帰りで行ってきた。高速バスは片道4時間ぐらいだが料金は非常に安い。
ゴッホが特別好きかと聞かれると考え込んでしまう。好きな画家は、と聞かれたらゴッホの名前は浮かばないような気がする。
ひまわりの絵に法外な値段が付き、それを買ってお宝のようにしているのには首を傾げてしまう。
じゃあ嫌いかと言われればそういうわけには行かない。
北国から止むに止まれず都に出て画業を志した不遇の男。ぶきっちょで破滅的な生涯。そこに何か太宰のような津軽人、そして広く言えば東北人の姿を重ね合わせてしまうのだ。津軽には「わ、ゴッホさなる」と言った棟方志功もいた。ゴッホがもし津軽のねぶた絵や凧絵を目にしていたらよほど喜んでいたのではないかという気もする。
しかしゴッホが好きなのは東北人に限った事ではないらしく、国立新美術館は今まで見た事もないほど混雑していた。
目玉の「黄色い部屋の絵」(だったかな?いや「アルルの寝室」か)はやっぱり僕にはよくわからない。

ゴッホの画業について語るのは無論手に余るのでやめておくが、例によって自分で買うとしたら、「サン=レミの療養院の庭」の絵はまことにおだやかで美しい。彼の生涯を閉じる直前にはある種の平穏が訪れたのではないかと思いたい。

この円錐形は国立新だが、

こちらは六本木ミッドタウン。

細部はこうなっている。

帰りのバスはやや行きよりも早かった。郡山もクリスマス。