スウィングガールズ

昨日そんな中、つたやに寄り道して「スウィングガールズ」を借りてきた。劇場公開を見られなかったので、レンタルでようやく見られた。なにしろ我が地元山形が舞台ということでこれは見逃せない。ヨメサンは仙台出身なので、その点割りと冷淡、なような気がする。仙台は取りあえず野球で盛り上がっている(だろうと思う)が、映画についてはあまり話がない。
で、スウィングガールズだが、まず山形弁がちょっとおかしい。語尾の「〜ず。」が多すぎる。山形で「ず」が多用されるのは確かだが、この文脈では「ず」は付けないのではないかという台詞でもとにかく「ず」を付けてるような感じ。設定が置賜地方らしいので、僕の地元と微妙に違うところはあるだろうが、それにしてもちょっといかがなものか。
役者の子は頑張ってると思うし、本物か?と思う場面もあるのだが、別の台詞だと妙なところがぽろっと出るのが残念。
とはいえ、気になるのは僕のような山形ネイティブだけで、他県の人、たぶん「たそがれ清兵衛」の庄内の人でもあまり気にならないだろう。(僕もたそがれ清兵衛の庄内弁はわからない。壬生義士伝の岩手弁などまったくわからん)

映画自体は面白かった。ご都合主義なところも含めて、これでいいのじゃないかと思う。
ただバンドものの映画では「ブラス!」があったのでどうしてもそれを思い出して比較してしまう。ブラス!の場合は炭坑の閉山、失業といった暗い状況が背景にあって、それが演奏シーンの高揚感を引き立たせていたと思うのだが、それと比べると「スウィング」が軽くなるのはしょうがない。が構成的にブラス!を想起させてしまうのはどうなんだろう。バンド構成でブラス!が男の中に紅一点、スウィングが女の子の中に一人だけ男の子というのも「本歌取り」か?と思っちゃうし。
でも面白かったです。山形はいいところだな〜。